最近読んだ本  野坂昭如「戦争童話」

 最近読んだ本

野坂昭如「戦争童話」


「1945年8月15日」ではじまる短編集。

ネタバレしたら勿体ないから、控えめに書く。


日本軍の潜水艇に恋した、シロナガスクジラの女の子のお話や

防空壕の中では(戦死した)お父ちゃんがいる坊やのお話

凧になって飛んでったお母さんをずっと待つ女の子のお話

など

どれもよかった。

これほど “光景の想像をかきたてられる本”は、
あるようであまりない。


とくに、空襲の燃えさかる炎の中、お母さんのおっぱいでつながった命のお話

何度も何度も思い出す。


もしかしたら、これは「昔の話」でもないのでは…


野坂昭如は、アニメ「火垂るの墓」は有名だけど、
文体は読みにくい という印象だった。
けれど、この「戦争童話」は、かなり読みやすい。

とてもおすすめ。